SAKE&WHISKY'S GARDEN

昔々、とある会社でお酒をつくっていたハミングバード99の酒飲みレポート。基本的にお酒は、おすすめできる美味しいもののみご紹介しています。

ジュラ12年 エリクサー

ノスタルジーっていうんですかね。
ああ、懐かしいな…と気づくあの感じ。


朽ちたバスやもう使われていない自販機、人気のない旧校舎。街中の銭湯や小さなおもちゃ屋


部活を終えて自転車で帰宅する中学生や、公園で談笑する高校生。プール帰りの小学生たち。おばあちゃんと連れ立って歩く、幼い子ども。


遠い記憶をつついて過去の断片を見ているような、そんな思いがたまに押し寄せます。決して戻ることは無いを記憶見て抱くやるせない哀しさ、それがノスタルジーというものなのかもしれません。郷愁、という意味合いで使われることもあるそうですね。


そう、戻らないものがあります。
だからせめて、楽しく生きて行けるように努力したいと思います。

 

さて、楽しく生きるためには美味しいお酒は不可欠。今日ご紹介するのはアイル・オブ・ジュラより、ジュラ12年 エリクサーです。


「世界で最も行きにくい蒸留所」とも言われるジュラ蒸留所は、ウイスキーファンには有名なアイラ島のすぐ北東のある意味「隣島」です。人口は160人ほど。約5000頭の鹿が生息し、島の名前の由来にもなっています。こちらの蒸留所の銘柄は、神話に基づいた名前やシンボルを持っていて、いろいろたまりません。


そして、エリクサーは「万能薬」の意。ファイナルなファンタジーを与えてくれる超有名RPGの回復アイテムとして、特に男性陣にはよく知られているのではないでしょうか。ずっと昔、コラボアイテムの清涼飲料水も発売されてましたよね。これもノスタルジーですかね?(笑)

 


ジュラの旧ボトルデザインはとてもカッコいい。中央にあしらわれた金属のシンボルが目を引きます。

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ストレート /
香り:スタンダードな干しブドウとハチミツ、カラメルに、シェリーのコクのある甘い香り。それにシナモンと、乾いた穀物の香ばしさが強く伴う。

 

味わい:シェリー由来と思われる濃厚な甘さと、スパイスがあります。この甘みと香ばしさはまるでグレーンウイスキーのよう。ちょうどニッカのオールモルトを濃厚で上品にしたようにも感じます。また、イチジクのように上品で独特な果実感もあります。余韻は少しビターで、たまにゴムや乾燥タバコの香りを感じます。


ハミングバード99の個人的評価
お酒名:ジュラ12年 エリクサー
分類:シングルモルトウイスキー
価格:5400円(700ml)
アルコール度数:46%
香り:☆☆☆☆☆(コクのある甘くて華やかな香り。少しのビターさと、穀物の香りが伴います。)
味:☆☆☆☆☆(シェリーをよく感じる甘い味わい。穀物の香ばしさもよく感じられます。)
おすすめ度:☆☆☆☆☆(さすがに一杯のお酒で疲労が完全回復することはないけれど、良い気分にしてくれます。)

 

 

夕刻。昼間に比べ和らいだ陽射しに照らされながら、狭い路地を歩いていました。傍らの林の奥から響いてくるのはミンミンゼミの声。空に浮かぶのは、茜色の光を帯びた入道雲。幼少期の記憶が呼び覚まされます。


梅雨明けも、もうすぐそこまで迫っているようです。

 

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