SAKE&WHISKY'S GARDEN

昔々、とある会社でお酒をつくっていたハミングバード99の酒飲みレポート。基本的にお酒は、おすすめできる美味しいもののみご紹介しています。

タリスカー10年

 

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今日のウイスキーは、アイランズウイスキーのひとつ、タリスカースコットランド北部に位置するスカイ島、通称”ミストアイランド”で生産されています。「ジキル博士とハイド」や「宝島」で有名な小説家、ロバート・ルイス・スティーヴンソンが「酒の王者」と評したことでも有名です。

 

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ラベルに記された「MADE BY THE SEA」の文字。「どんなに厳しい荒れ狂う風雨もミストも全て受け入れる。それらがタリスカーの味わいを生み出す自然の恵みだからだ。」というかつての蒸留所所長の言葉が思い返されます。


では、気になる味をご紹介していきましょう。
ストレート /
香り:甘くまろやかな干しブドウ、ハチミツと、それを包み込むようなピートの煙たさ、木のやさしい香りが心地よく感じられます。また、オレンジのような酸味のある爽やかさと、落ち着いたヨード、潮のニュアンスもふわりと漂う。


味わい:潮気とピートを伴う、甘くもスパイシーな口当たり。奥底にはわずかに苦味と渋味。ドライマンゴーのような濃厚な甘みもふとした一瞬に感じられます。すべてのバランスが取れた、感動すら覚える味わい。美味すぎます。

 

――タリスカー蒸留所について――
タリスカーの生みの親であるヒューとケネスのマカスキル兄弟がスカイ島にやってきたのは、1827年。蒸留所の設立自体は1830年ということで、実に200年近い歴史を持つディスティラーなんですね。シーバスブラザーズといい、兄弟で始められた蒸留所って意外と多いですよね。


兄弟は元々スカイ島から少し南に下ったエッグ島出身で、スカイ島に羊を運ぶ仕事をしていました。移住した後、この地で生産される大麦をより大きな価値を生み出すものにしようと、当時スコットランドで盛んに生産されるようになったウイスキーをスカイ島でも造る決意をした。現代でいう付加価値をつける、とか、ブランディングのような意味合いもあったんでしょうか。


ちなみに「タリスカー」の名は、兄弟が蒸留所建設中に滞在した「タリスカー・ハウス」、古代ノース語(バイキングの言葉)の“Thalas Gair(傾いた大岩)”に由来するそうです。


兄弟の情熱は今も蒸留所スタッフに受け継がれ、”潮風が吹くスカイ島の中で焚火をしているかのような、風景の中へ一瞬連れて行ってくれる”ウイスキーが造られ続けています。


余談ですが、現在のタリスカー蒸留所の所長はダイアン・ファレルさんというとても綺麗な女性ですよ。


ハミングバード99の個人的評価
お酒名:タリスカー10年
価格:3900円程
アルコール度数:45.8%
香り:☆☆☆☆☆(優しく落ち着いた、甘くピーティーな香り。木々の爽やかさも感じます。)
味:☆☆☆☆☆(海の蒸留所らしい潮気、ピートの煙たさをよく感じます。)
おすすめ度:☆☆☆☆☆☆(スモーキーなウイスキー好きにはマストな一品。このボトルで4000円という価格は、決して高くありません。あと、所長が美人です。)

 

プリングルスを食べていて思ったんですけど、小さくなり過ぎじゃないですかね。悲しい。牛乳とかヨーグルトもいつの間にか900mlが主流になりつつあるし。増税の影響が大きいのかなあ…。

 

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