SAKE&WHISKY'S GARDEN

昔々、とある会社でお酒をつくっていたハミングバード99の酒飲みレポート。基本的にお酒は、おすすめできる美味しいもののみご紹介しています。

ブラックニッカ リッチブレンド コンフォートアロマ

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香り:キャップを開けた瞬間に広がる、キャラメリゼしたスイーツのように濃厚で甘い香り。なるほど、「コンフォート」の名に恥じないかぐわしさを感じます。次いでリンゴ、イチジク、カラメル。そしてグレーン原酒の甘香ばしさ。この穀物由来と思われる豊かな香りは、バーボンウイスキーに近いようにも思えます。わずかにセメダインのような香りも。ジョニーウォーカー12年のような年数表記のあるものに比べればツンとしたアルコールの刺激はありますが、以前同じ銘柄でリリースされたエクストラシェリーに比べると穏やかです。


味わい:甘く、やわらかな口当たり。コーヒーやチョコレートのように芳醇な風味です。そしてシェリーのコクと華やかさ、グレーンの乾いた香ばしさも感じられます。さらに、舌の先に当てると少しのビターさと、ソルティさもあるのがわかります。飲み込んだ後に残るのは、深く長く静かに漂う干しブドウの甘い余韻。シェリー由来のものかサルファ感もありますが、このくらいならあのハイランドパークですら感じるものなので、さほど気になるレベルではないです。

 

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このコンフォートアロマは、先日10月16日にニッカウヰスキーよりリリースされました。そう、「またか…」と思うほどに連続でリリースされるブラックニッカの限定版になります。
以下メーカーサイトより抜粋。

 

長期熟成のシェリー樽モルトとリメード樽モルトを惜しみなく重ね合わせ、より厚みあるブレンドに仕立てました。熟した果実のような香りは、より濃厚に、艶やかに。ウッディな樽の香りは、微かな香ばしさをともなった麦や穀物のやわらかな香りと溶けあい、より奥深く、ふくよかに。コクのある味わいはまろやかに奥行きを深め、なめらかな口当たりはとろけるように。あふれるほどのリッチさが、ゆるやかに流れる時間を満たしていきます。

 

…だそうです。

飲んでみた感じ、スコッチの特徴はあるものの、バーボンウイスキーのような特徴を持っているおもしろい酒質だな、と思いました。軽いですがシェリーの香り、コクもあり、全体的な印象としては「シェリー+バーボン+グレーンが前面に出ている」いう感じです。もちろんニッカ製品ですので、スコッチのニュアンスも持っていますよ!


前回のリッチブレンド「エクストラシェリー」が個人的に好きでなかったため「まずいのかな…」と疑心暗鬼に陥っていたのですが、蓋を開けてみればなかなか悪くないウイスキーでした。ワイルドターキーやジムビームのファンにもおすすめしたい1本ですね。

 

ハミングバード99の個人的評価
お酒名:ブラックニッカ リッチブレンド コンフォートアロマ
価格:2000円(700ml)
アルコール度数:43%
香り:☆☆☆☆(グレーン豊かな甘く香ばしい香り。)
味:☆☆☆☆☆(苦味、潮気を含む甘く華やかな味わい。)
おすすめ度:☆☆☆☆☆(スコッチやバーボンの特徴を併せ持つ、非常に興味深いブレンデッドです。ただ、限定版とはいえ定価は2000円です。価格が上がるようなら他にいくらでも選択肢がありますので、よくお考えください。)

 

 

             

 

最近、少年時代とか秘密基地とか、壊れかけのRdioだとか、幼い頃の日々を思い出させる曲にしみじみとした感慨を抱くようになりました。肌寒い、静かな淋しい季節になったからなのか。そういった昔の記憶、そして今に想いを馳せながらグラスを傾けていることが、自分が大人になった一番の証なのかもしれません。

 

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タラモアデュー シードルカスクフィニッシュ

本日ご紹介するのはアイリッシュウイスキーの名門タラモアデューより、タラモアデュー シードルカスクフィニッシュ(サイダーカスクフィニッシュ)になります。


シードルというのはリンゴのお酒なのですが、その貯蔵に用いた樽をウイスキーの熟成に転用したのが今回ご紹介のシードルカスクフィニッシュになります。さっそく飲んでいきましょう。

 

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…写真が斜め?いや、これラベル自体が斜めなんですよね。ずれて貼られとる。5~6回撮り直して気づいた…。

 

香り:カルヴァドスとよく似た、甘酸っぱく、熟したリンゴの香り。渋さを伴う木樽の香りと、木炭のようなすっきり透明感のあるビターな香り、乾燥した穀物を思わせるのグレーン原酒の甘香ばしさ。プラム、ハチミツを思わせる濃密な香りも芳しく漂います。


味わい:甘くフルーティーで、フレッシュな口当たり。ほんのりと、時には鮮明に香る
プラムを感じます。さすがに重厚な熟成感というわけにはいきませんが、NA品ながらもやわらかく優しい味わいです。僅かに感じるソルティさ、スパイシーさがフルーティさの中で程よいアクセントになっていて、玄人から初心者まで幅広い人々が楽しめる味わいになっていると思います。

 

 

タラモアデューは最も有名なアイリッシュウイスキーのひとつ。四角く平べったい瓶、緑色のラベルが巻かれたボトルは、ウイスキーファンでなくとも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。


以前紹介したウエストコーク同様、このタラモアデューも3回の蒸留を行うことが多いアイリッシュウイスキーの例にもれず、クセが無く滑らかな味わいで、ウイスキーをこれから飲み始める、あるいは飲み始めたばかりのビギナーの方にもおすすめできる銘柄です。


シードルカスクウイスキーは初体験でしたが、「ここまで違うか!」と味わいの変化に驚きを得るとともに、新しい発見に心を躍る思いでした。シードルやカルヴァドスの好きな方はもちろん、「いつもと違うウイスキーが飲みたい」「シードルカスク原酒を味わってみたい」という冒険心、探究心のあるウイスキー好きには特におすすめしたい1本です。

 

ハミングバード99の個人的評価
お酒名:タラモアデュー シードルカスクフィニッシュ
価格:2500~3000円程(500ml)
アルコール度数:40%
香り:☆☆☆☆☆(甘酸っぱく熟した、リンゴのような香り。)
味:☆☆☆☆☆(プラムを中心とする、フルーティーで飲みやすい味わい。)
おすすめ度:☆☆☆☆☆(オークやバーボン、シェリーとも違う、シードルが持つ独特のフレッシュさを楽しめます。)

 

 

最近は以前にもまして朝晩冷え込みます。今回の台風では私の近所でも河川が氾濫してしまいましたが、被災された方、自宅に帰れない方々の体調が心配です。
ボランティアや募金など、微力ながらも何らかの形でお力添えできればと思います。

 

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ブラックニッカ アロマティック

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ストレート/
香り:ほんのりとしたスモーキーさの中に、コーヒーやビターカラメル、ドライマンゴー、黒糖の香り。玄米茶や籾殻に似た香ばしさもあります。硫黄のようなサルファリーさもありますが、不快なほどではないです。


味わい:ビタースイートな口当たり、鼻を抜けるピートのスモーク感。甘さはあるがすっきりとした飲み口で、軽い渋みのニュアンスも感じます。飲みこんだ後はグレーンの香ばしさとともに、ドライな余韻が漂います。

 

ブラックニッカの限定第3弾であるアロマティックは、品のある深紅色の瓶が目印。ブレンダーズスピリット、クロスオーバーに続く限定品として、2017年11月に発売になりました。


「逆らいきれない、香りの誘惑」のとおり、華やかな香りを謳い文句として押し出していました。たしかにシェリー樽由来と思われるコク、華やかな甘みを感じます。


ただ、安っぽさというか、奥行のなさ、熟成不足などが前面に出てしまい、飲んでみると「美味い」というよりは「そんなに悪くないかな」くらいの感想でした。実際、前に出た2種と比べると人気もイマイチだったようです。


しかしこの軽さ、荒々しさや薬品くさいサルファリーな感じもある意味個性ではあるので、これが好き、という人もいるかもしれません。


定価で買える機会があれば、一度飲んでみてもいいんじゃないかなと思います。パッケージもなんというか…高級絨毯みたいでお洒落ですからね(笑)この色つきのフロスト瓶シリーズ、好きだったなあ。


ちなみにこのあとリリースされたエクストラシェリーとエクストラスイートは、アルコールの刺激が強すぎ、また美味しいとも思えなかったためブログでの紹介予定は
今のところありません。


今年の10月には再び、リッチブレンドの限定版「コンフォートアロマ」の発売が予定されています。正直「またっスか…?」という気持ちもあるのですが、新しいウイスキーとの出会いを心待ちにしているのも本心ではあります。

 

ハミングバード99の個人的評価
お酒名:ブラックニッカ アロマティック
価格:2000円程(700ml)
アルコール度数:40%
香り:☆☆☆☆(ビタースイートな香り。ドライフルーツのような果実の香りも漂います。)
味:☆☆☆☆(サルファリーさが目立つものの、コーヒーにも似たコクのある甘味はおもしろい。)
おすすめ度:☆☆☆(現行品なら☆4。プレミア価格で買うものではないです。)

 

夕方外を歩いてみると、ひんやりとした空気と鈴のような虫たちの鳴き声に包まれました。肌に触れる空気にはもう夏の盛りの湿気はなく、少し乾き始めていて、日中が暑くても今は秋なのだと教えてくれました。


賑やかだった夏を思い出して少し寂しいな、と思いつつ、すぐにやってくるだろう寒い冬の訪れに考えを巡らす秋の夜でした。
今年こそストーブ買いたいな。

 

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ボウモア ブラックロック

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ストレート /

香り:松材と、それを利用した焚火を連想するような甘さを伴うかぐわしいスモーキーさ。そして濃密な干しブドウ、ほろ苦なメープルシロップ、チョコレートの濃厚な香り。これはファーストフィルのシェリー樽由来でしょうか。潮気を伴うピート感と、ココアやシナモンも香ります。


味わい:ピートの深い煙たさ、しつこさのないすっきりとしたやさしい甘味。そしてソルティなやさしい舌触り。非常に華やかで、フルーティーな香味が鼻に抜けていきます。ボウモアらしいピート感は飲み下したあとも長く続き、そこにパッションフルーツに似た甘酸っぱい余韻が加わっています。全体として、味わいは軽いもののピートの香りとシェリー樽での熟成により深みがあります。

 

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ボウモア ブラックロックは、ボウモア蒸留所が2014年にリリースした免税店向けボトル3種のうちの1つ。蒸留所が位置するウイスキーの聖地、アイラ島の、深く入り込んだ湾「ロッホ・インダール」最奥に位置する岩に由来する名前のようです。(これ、ソルジャー・ロックのことなのかな?検索してもそれっぽいものが出てこない…。)ファーストフィルのスパニッシュオーク・シェリー樽原酒を使用しているということで、強いピート感に負けないシェリーの濃密な味わいがボトルに溶け込んでいます。


ボトルの深い蒼のラベルからは深海や北国の暗く冷たい海がイメージされます。なんとなくカッコいいラベルだな、程度に感じているけれど、コンパスのデザインといい、もしかしたらアイラ島の厳しい海にまつわるとてつもなく深い想いが込められているのかもしれません。


高いクオリティを誇りつつも非常にコストパフォーマンスに優れ、日常のお酒としておすすめの1本です。


ハミングバード99の個人的評価
お酒名:ボウモア ブラックロック
価格:4500円程(1000mlで長く飲めます!)
アルコール度数:40%
香り:☆☆☆☆☆(シェリー樽由来の甘い香りと、オイリーなピート感。)
味:☆☆☆☆☆(ボウモアらしいスモーキーさを持ちつつも、ライトでやさしい味わい。)
おすすめ度:☆☆☆☆☆(アイラの特徴がありつつ、それが際立ちすぎていませんピート感に興味が出てきた初心者の方にもおすすめです。)

 


今日は十五夜でしたね。月見酒なんて風流なことをした方もいらっしゃるでしょうか。
そうそう、日本では「月見泥棒」というイベントが開催される地域があるとか。十五夜の夜、子どもたちが家々をまわって、縁側にある月に供えられたお菓子をいただいてまわるそうですよ。素敵ですよね。

 

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ジャックダニエル No.7

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香り:稲刈りの時期、山積みになったもみ殻を思い起こすような、皮付きの穀物の乾いた香ばしさやメープルシロップを感じる甘味、セメダインや花の香り。鼻の奥がピリピリとするアルコールの刺激に、バニラ、炭、アーモンドの香ばしさも混ざる。ほのかにスパイシー。


味わい:甘く、ビターでスモーキーですが、甘さもスモーキーさもスコッチとは大きく毛色が異なります。口当たりは軽いように思えてずっしりとした重厚感あり。非常にビターなキャラメルにも思えます。甘さはありますがドライで、日本酒やビールで言えば「キレがある」でしょうか。コーン原酒由来の軽やかな甘味と、ライ麦原酒の香ばしさを非常によく感じられます。

 


ジャックダニエルは、アメリカのテネシー州に拠点を構えるウイスキーメーカー。No.7はその代表銘柄になります。アメリカのバーボンウイスキーの基準をためバーボンでもありますが、樽詰め前に原酒をサトウカエデ(樹液がメープルシロップの原料)の炭を用いて濾過する「チャコールメローイング」という製法をとっているため、正式には「テネシーウイスキー」に分類されます。とはいえ、テネシーウイスキーの銘柄ってかなり少ないのでわざわざ分類する意味あるのかな、って気もしますが…。


そうそう。ジャックダニエル社では、貯蔵している大量のアルコールに引火した場合に備えてJACK DANIEL'S の文字が刻まれた巨大な黒い消防車を所有しています。高級感があって厳か、なかなかカッコいいです。ウイスキーのピンチにはすぐに駆けつけられますね!


ハミングバード99の個人的評価
お酒名:ジャックダニエル No.7
価格:2000円程(※700mlの場合)
アルコール度数:40%
香り:☆☆☆☆(穀物やメープルの甘く香ばしい香り、セメダインの香り。)
味:☆☆☆☆(コーン原酒とライ麦原酒の、乾いた甘味と香ばしいフレーバー)
おすすめ度:☆☆☆☆(スコッチウイスキーとは違った独特の香味。ビギナー向けのウイスキーは何か、という問いに対して「初心者には飲みやすいスコッチ」「初心者にこそバーボンが向く」など意見が分かれていますが、いろいろ飲み比べてみて自分の好みのお酒を見つけるのがいいと思います。)

 

 

ちょっと疑問に思うことがあるんですが、なぜ原酒不足で出荷もあまりしていないのに、youtubeでは山崎や白州のCMがバンバン流れるのでしょう。飢餓感を煽って購買意欲を高めるためなのかもしれませんが…品薄商法を疑われても仕方ない気がします。

 

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タリスカー10年

 

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今日のウイスキーは、アイランズウイスキーのひとつ、タリスカースコットランド北部に位置するスカイ島、通称”ミストアイランド”で生産されています。「ジキル博士とハイド」や「宝島」で有名な小説家、ロバート・ルイス・スティーヴンソンが「酒の王者」と評したことでも有名です。

 

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ラベルに記された「MADE BY THE SEA」の文字。「どんなに厳しい荒れ狂う風雨もミストも全て受け入れる。それらがタリスカーの味わいを生み出す自然の恵みだからだ。」というかつての蒸留所所長の言葉が思い返されます。


では、気になる味をご紹介していきましょう。
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香り:甘くまろやかな干しブドウ、ハチミツと、それを包み込むようなピートの煙たさ、木のやさしい香りが心地よく感じられます。また、オレンジのような酸味のある爽やかさと、落ち着いたヨード、潮のニュアンスもふわりと漂う。


味わい:潮気とピートを伴う、甘くもスパイシーな口当たり。奥底にはわずかに苦味と渋味。ドライマンゴーのような濃厚な甘みもふとした一瞬に感じられます。すべてのバランスが取れた、感動すら覚える味わい。美味すぎます。

 

――タリスカー蒸留所について――
タリスカーの生みの親であるヒューとケネスのマカスキル兄弟がスカイ島にやってきたのは、1827年。蒸留所の設立自体は1830年ということで、実に200年近い歴史を持つディスティラーなんですね。シーバスブラザーズといい、兄弟で始められた蒸留所って意外と多いですよね。


兄弟は元々スカイ島から少し南に下ったエッグ島出身で、スカイ島に羊を運ぶ仕事をしていました。移住した後、この地で生産される大麦をより大きな価値を生み出すものにしようと、当時スコットランドで盛んに生産されるようになったウイスキーをスカイ島でも造る決意をした。現代でいう付加価値をつける、とか、ブランディングのような意味合いもあったんでしょうか。


ちなみに「タリスカー」の名は、兄弟が蒸留所建設中に滞在した「タリスカー・ハウス」、古代ノース語(バイキングの言葉)の“Thalas Gair(傾いた大岩)”に由来するそうです。


兄弟の情熱は今も蒸留所スタッフに受け継がれ、”潮風が吹くスカイ島の中で焚火をしているかのような、風景の中へ一瞬連れて行ってくれる”ウイスキーが造られ続けています。


余談ですが、現在のタリスカー蒸留所の所長はダイアン・ファレルさんというとても綺麗な女性ですよ。


ハミングバード99の個人的評価
お酒名:タリスカー10年
価格:3900円程
アルコール度数:45.8%
香り:☆☆☆☆☆(優しく落ち着いた、甘くピーティーな香り。木々の爽やかさも感じます。)
味:☆☆☆☆☆(海の蒸留所らしい潮気、ピートの煙たさをよく感じます。)
おすすめ度:☆☆☆☆☆☆(スモーキーなウイスキー好きにはマストな一品。このボトルで4000円という価格は、決して高くありません。あと、所長が美人です。)

 

プリングルスを食べていて思ったんですけど、小さくなり過ぎじゃないですかね。悲しい。牛乳とかヨーグルトもいつの間にか900mlが主流になりつつあるし。増税の影響が大きいのかなあ…。

 

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カルヴァドス シャトードブルイユ フィーヌ

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今回は外飲みからのご紹介。少し前に出かけた際にお邪魔したレストランで、カルヴァドスをいただきました。


カルヴァドスとは、リンゴのお酒であるシードルを樽で熟成させたもの。リンゴのブランデーとも言えますね。私が大好きなお酒のひとつです。今日はそのカルヴァドスの中から、シャトーブルイユ フィーヌをご紹介します。


シャトードブルイユは、カルヴァドスの名産地であるフランスのノルマンディー、ペイ・ドージュ地域に位置する醸造所。小規模かつ伝統的な方法で生産されているペイ・ドージュ地域のカルヴァドスは高い品質を誇り、同じノルマンディー地域の品と比べても特に高値で取引されています。おかげで美味しいけれどなかなか手が出せません…(笑)


香り:アルコールの刺激がそこそこ感じられます。熟成年数が浅目なのかもしれません。しかし、リンゴの爽やかさとプラムの濃密な甘味のある香りは高い満足感をもたらしてくれます。


味わい:プラム感の濃厚な非常に甘い口当たり。若い原酒由来と思われる粗さもありますが、長期間熟成された原酒の落ち着いた味わいもしっかりと感じます。余韻には華やかなリンゴの香りがふわり。40%というアルコール度数にも関わらず、大口でゴクリと味わいたいと思える濃密な美味しさでした。暑い季節には氷を浮かべ、トニックウォーターとともに楽しみたい1本です。


価格に見合うだけの味わい深さがあり、フルーティーウイスキーやブランデーがお好きな方には自信を持っておすすめできます。


ハミングバード99の個人的評価
お酒名:カルヴァドス シャトードブルイユ フィーヌ
価格:3500~4000円程
アルコール度数:40%
香り:☆☆☆☆(芳醇な果実香。リンゴとプラムの甘い香り。)
味:☆☆☆☆(若いアルコールの刺激がありますが、同時に熟成感も感じます。そして濃厚な果実感。)
おすすめ度:☆☆☆☆(カルヴァドスの爽やかさは、特に氷を浮かべたトニック割にすることで暑い夏に最適です。)

 

―――梅雨が明けましたね。空に浮かぶ雲もぎらぎらとした姿を見せ、やっと夏本番、といった感じです。休日、いいお天気の日には、青空のもとビールや冷酒、ウイスキーの飲むのが楽しみです。窓際にガラス風鈴や、南部鉄器の音色の素敵な風鈴を吊るすのもいいですよね。


みなさま良い夏を。


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