SAKE&WHISKY'S GARDEN

昔々、とある会社でお酒をつくっていたハミングバード99の酒飲みレポート。基本的にお酒は、おすすめできる美味しいもののみご紹介しています。

ブラックニッカ リッチブレンド コンフォートアロマ

香り:キャップを開けた瞬間に広がる、キャラメリゼしたスイーツのように濃厚で甘い香り。なるほど、「コンフォート」の名に恥じないかぐわしさを感じます。次いでリンゴ、イチジク、カラメル。そしてグレーン原酒の甘香ばしさ。この穀物由来と思われる豊か…

タラモアデュー シードルカスクフィニッシュ

本日ご紹介するのはアイリッシュウイスキーの名門タラモアデューより、タラモアデュー シードルカスクフィニッシュ(サイダーカスクフィニッシュ)になります。 シードルというのはリンゴのお酒なのですが、その貯蔵に用いた樽をウイスキーの熟成に転用した…

ブラックニッカ アロマティック

ストレート/香り:ほんのりとしたスモーキーさの中に、コーヒーやビターカラメル、ドライマンゴー、黒糖の香り。玄米茶や籾殻に似た香ばしさもあります。硫黄のようなサルファリーさもありますが、不快なほどではないです。 味わい:ビタースイートな口当た…

ボウモア ブラックロック

ストレート / 香り:松材と、それを利用した焚火を連想するような甘さを伴うかぐわしいスモーキーさ。そして濃密な干しブドウ、ほろ苦なメープルシロップ、チョコレートの濃厚な香り。これはファーストフィルのシェリー樽由来でしょうか。潮気を伴うピート感…

ジャックダニエル No.7

香り:稲刈りの時期、山積みになったもみ殻を思い起こすような、皮付きの穀物の乾いた香ばしさやメープルシロップを感じる甘味、セメダインや花の香り。鼻の奥がピリピリとするアルコールの刺激に、バニラ、炭、アーモンドの香ばしさも混ざる。ほのかにスパ…

タリスカー10年

今日のウイスキーは、アイランズウイスキーのひとつ、タリスカー。スコットランド北部に位置するスカイ島、通称”ミストアイランド”で生産されています。「ジキル博士とハイド」や「宝島」で有名な小説家、ロバート・ルイス・スティーヴンソンが「酒の王者」…

カルヴァドス シャトードブルイユ フィーヌ

今回は外飲みからのご紹介。少し前に出かけた際にお邪魔したレストランで、カルヴァドスをいただきました。 カルヴァドスとは、リンゴのお酒であるシードルを樽で熟成させたもの。リンゴのブランデーとも言えますね。私が大好きなお酒のひとつです。今日はそ…

ジュラ12年 エリクサー

ノスタルジーっていうんですかね。ああ、懐かしいな…と気づくあの感じ。 朽ちたバスやもう使われていない自販機、人気のない旧校舎。街中の銭湯や小さなおもちゃ屋。 部活を終えて自転車で帰宅する中学生や、公園で談笑する高校生。プール帰りの小学生たち。…

ブレンダーズスピリット = ブラックニッカ ブレンダーズスピリット(終売品)

あのですね、言いたいことはいろいろありますよ。しかし今日、まずはこの一言を言わせてほしい。 今年の梅雨、長すぎませんか????? いい加減にお日様が拝みたい。そんな想いを抱えて鬱屈した毎日を送っていた最近の日々。今日は久方ぶりに青空が見えて…

ブラックニッカ クロスオーバー(終売品)

”対局の個性が交差する。ふたつの個性の衝突から生まれた、衝撃。調和の概念を超えた、ブレンデッド。華やかなシェリー樽モルトを追いかけるように、主張するヘビーピートモルト。ふたつのキーモルトが奏でる、クロスオーバー。” ―――かつての公式サイト紹介…

サントリー クラシック 特級(終売品)

先日の事なんですがね。「君の、名前は。」のセリフで締めくくられるアニメーション映画を観たんですが、いやー…。皆さんも観ました? あのですね、矛盾点が多いんですよね。隕石が割れてから落下までの時間とか。時間のずれになんで気づかないのとか。細か…

ザ ニッカ12年(終売品)

12年熟成って、考えてみればすごいですよね。人間で言ったら生まれた子供が、小学6年生になってるわけですから。いろんな成長の過程のある、とてつもなく長い時間ですよね。 それが数千円で買えるのだから、12年もののウイスキーというのは意外とリーズ…

あの夏へ フロムザバレル

多くを語る必要はありません。ただ、飲んでみればわかる。美味さがわかる。それが、ニッカウヰスキーのフロムザバレルです。 ストレート /香り:濃く甘い干しブドウ、清涼感のあるハーブ。シェリーやフルーティなメープルシロップのような、コクのある甘い香…

ラフロイグ クォーターカスク

王とは 誰よりも鮮烈に生き 諸人を魅せる姿を指す言葉。全ての勇者の羨望を束ね その道標として立つ者こそが王。 (ある物語作品の一節より) クセ毛の人間ハミングバード99にはつらいこの時期梅雨のですが、涼しい晴れの日や曇りの日に水田沿いの道を歩いて…

悪魔の囁き? ボウモア10年 インスパイア―ド デビルズカスク

私、よく悪魔と天使の声が聞こえます。いやいや、そんなにブラウザバックを急がずに、まあもう少し読んでいってくださいよ。特に酒屋さんにいるときに聞こえることが多いんですが、以下はその一場面になります。 私(この銘柄はじめて見るなあ。どんな味なん…

初号 スーパーニッカ 復刻版(終売品)

梅雨に入ってからは、雨の日が多くなりましたね。こんな日は幼き頃、トタン屋根に当たる雨粒の音の中で過ごした日々を思い起こします。生活は決して豊かではなかったしいろいろと悔いが残ることもあったけれど、すべてがだめなわけではなかったと、今この歳…

トミントール10年

いやー、忍者ってかっこいいですよね。「だってばよ!」が口癖の「いや忍べよ」と言いたくなるああいう忍者じゃなくて、闇に徹する本物の忍の事です。 影に隠れ、決して表に出ることなく、名誉や名声を得ることない。裏方に徹して時代を支え、あるいは動かす…

ウエストコーク12年 ポートカスクフィニッシュ

ウエストコーク蒸留所はアイルランドの都市コークに位置する、2003年から稼働を始めた蒸留所になります。比較的新しいですが、かつてのスプリングバンク蒸留所マスターディスティラーをアドバイザーに迎えていること、すでに同社製品が多くのコンペティ…

ナイトクルーズ= ブラックニッカ ディープブレンド ナイトクルーズ(追記あり)

「いつか、俺はあの海の向こうへと渡るんだ。」幕末の維新志士、坂本竜馬は幼い頃から、土佐湾の遥か向こうを眺めて友人にこう言っていたそうです。その幼少期に抱いた憧れが、後年彼を海援隊の結成へと導いていったのでしょう。 内陸育ちの私も、小さな頃か…

ウイスキーレシピ その壱

この時期は毎年恒例なのですが、最近はスーパーマーケットに行くと氷砂糖やホワイトリカー、大きな瓶容器など果実酒を漬ける商品が並ぶ特設コーナーができています。梅酒の季節ですね。飲むのはもちろん美味しいのですけど、自分でお酒を漬けるというのもま…

ザ ブレンドオブニッカ セレクション(終売品)

かつてニッカウヰスキーより発売されていた、ザ ブレンドオブニッカ。ブレンドにおけるモルトウイスキーの比率を従来よりも高く設定されこだわりをもって造られていたそのお酒は、今でも根強いファンを持っています。今回は、そのブレンドオブニッカの名を持…

ワイルドターキー8年

ワイルドターキーはアメリカのウイスキー群である「バーボンウイスキー」の銘柄のひとつ。その名前は、蒸留所を所有するオースティン・ニコルズ社の社長が七面鳥(ターキー)ハンティング仲間に提供したウイスキーが好評で、そのときの仲間の一人が名付けた…

ウイスキー用語

ウイスキー初心者の方を中心により多くの人々に楽しくお酒を選び、嗜んでもらえるよう、随時用語の解説を追加していきたいと思います。 <ピート、ピーティー>ウイスキーをつくる原料である麦芽。大麦を水に浸漬させて発芽させるものですが、これを乾燥させる…

バランタイン ファイネスト

1807年、スコットランドのとある村で農家に生まれたジョージ・バランタイン氏。友人に強い影響を受けて彼が開発したブレンデッドウイスキーは、現在スコッチの名門「バランタイン」として広く知られています。本日はそのウイスキーの名門から、エントリ…

スーパーニッカ

スーパーニッカは、ニッカウヰスキーの祖たる竹鶴政孝氏が、亡き妻リタ氏に捧げた最上の、そして情熱のブレンデッド。時代とともにブレンドを少しずつ変えながら、現代まで続くニッカウヰスキーの代表的な銘柄です。最も身近なジャパニーズウイスキーのひと…

フィンニッシュウイスキー ヴァーソ

先日、東京で開催されているムーミン展に行って参りました。2019年は日本とフィンランドの外交関係が結ばれてから100周年にあたり、それを記念したイベントだそうです。ムーミンの作者トーベ・ヤンソンさんとムーミンに関するエピソードや、多数の原…

ハイランドパーク12年

海に憧れを持つ人というのは、意外に多いものです。雄大な自然の姿に魅せられたか、海の向こう、はるか彼方に広がる世界への渇望にも似た感情。幕末の日本に生まれた坂本竜馬も、海へと繰り出し、世界中を冒険するという夢を持っていたと言います。 かつてヨ…

オールドパー12年

英語圏のオールド(OLD)という表現は単に「古い」「老いた」ではなくて、「歳を重ねた」「歴史を重ねた」、そしてたまにfine oldなどの表現で、「すばらしい」といった意味も持ちます。「オールドタイプ」という単語が浮かんだそこの方、思考が地球の重力に縛…

寒菊 直汲み生原酒 愛山50

今年は4月の後半くらいまで寒い日がありましたが、最近ではすっかり暖かくなりましたね。おそらく今の時期は、東北地方で田植えが行われているかと思います。田植えが済んだばかりの水田では、昼は青空が、夜は月が水面に反射してとても綺麗です。水田は1…

シーバスリーガル12年

多くの物に終わりが存在するのと同様に、始まりもまた存在します。終わりとともに始まるのか、あるいは終わる前から始まっているのかはわかりませんが、とにかく何かが始まるあのそわそわとした感覚というのは、冒険心というものを思い出させてくれます。 誰…