SAKE&WHISKY'S GARDEN

昔々、とある会社でお酒をつくっていたハミングバード99の酒飲みレポート。基本的にお酒は、おすすめできる美味しいもののみご紹介しています。

普通酒?本醸造?吟醸酒?日本酒用語紹介

日本酒を飲んでいる方でも、そもそも吟醸酒とか本醸造ってなんなんだろうな?という方が一定数いらっしゃいます。こちらようなお酒のブログを読んでいる方は知っている場合が多いとは思うのですが、普段は日本酒に触れない方のためにも、この機会に簡単にご説明したいと思います。

今回は普通酒本醸造酒吟醸酒の3タイプ+純米酒について。

まず、お酒をつくるための基本原料は水と米なのですが、そこに醸造用アルコールを加えることもあります。基本的には、醸造用アルコールを用いず、純粋に水と米だけで造った日本酒を純米酒とか、純米吟醸酒とか呼びます。また、お酒を造る際にはお米の周りをいくらか削ります(精米ですね!)。このとき、原料に用いるお米を精米歩合60%以下(つまりもとの40%以上を削ってしまう)にして造るお米を吟醸酒、そして精米歩合50%以下(つまりお米を元の半分以上削る!)にして造るお酒を大吟醸酒と呼びます。吟醸酒はお米の大部分を削ってしまうため炊き上がりの米の扱いが普通のお酒とは異なり、蔵によりますが「吟醸造り」という特別な製造工程を経ることになります。いや、造るのが大変なんですよ本当に…。

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出来上がった吟醸酒は爽やかな芳香を持つものが多く、味も軽やか(中には重厚なものもあります)で非常に飲みやすいものが多いです。ただ、原料であるお米の大部分を削ってしまうため価格が高くなりやすく、高級品という位置づけになっています。近年日本酒の消費が落ち込んでいますが、吟醸酒だけは逆に伸びていますよね。海外でも人気のようです。余談ですが、削ったお米はおせんべいになって皆様の周りに存在していますよ!


次に本醸造酒ですが、こちらは精米歩合が70%以下で、醸造用アルコールを添加しているものを指します。醸造用アルコールは敬遠されがちなのですが、添加することでお酒がすっきりとした味に整う作用もあり、一概に悪いとは言えない、と私自身は考えています。ちなみに、「精米歩合60%で、醸造用アルコールが入っている吟醸酒って本醸造に入るの?」と思った方はとても鋭いです。そう、吟醸酒もある意味では本醸造のひとつなんですよね。


最後に普通酒ですが、本醸造吟醸酒以外の日本酒が軒並みこちらにあたります。
たまにアルコール度数を冷凍により濃縮した日本酒などもありますが、あれはその他の酒類にあたったような…?


さて。いかがでしたでしょうか。
吟醸酒本醸造普通酒に関わらず、私たちの身の周りにはたくさんの美味しいお酒がありますよね。大雑把なものでしたが、今回の記事が皆様の日本酒ライフに少しでも役に立てば幸いです。そのうち、袋吊りだとか槽垂れとか、初しぼりとかひやおろしとか…また簡単に日本酒用語のご紹介をできたらと思います!

 

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